

友達とのお金の貸し借り、返した返してない論争はよく起こる話ですよね。
例え記録をしていたとしても、お互いの内容に違いがあったらどっちが正しいかなんてわかりません。
しかし、ブロックチェーンという仕組みの上でお金の貸し借りをしていれば、絶対にどちらが正しいかがわかるようになります!!
ブロックチェーンはWeb3やNFT、DAOでも使われており、今盛り上がっている概念の根本となっている技術なので、しっかりと押さえておきましょう!!
① ブロックチェーンとは何か、簡単に説明できるようになる
② Web3やNFT、DAOについて語っている人を横目に、「ま、結局全部ブロックチェーンの話だよね」とドヤることができる
③ ブロックチェーンについて学ぶためにまず何をすればいいかわかる
ブロックチェーンを簡単に表すと
ブロックチェーンとは、「みんなで“信用”を作る仕組み」のことです。
先ほどのお金の貸し借りで言うと、こうた君がお金は絶対返してもらってないと言っていることが本当にあっているのかどうか、その信用をみんなで作っていくというイメージです。
そして信用をみんなで作っていくために、「みんなでデータを確認して、保有」します。
つまり、こうた君とその友達のお金の貸し借りのデータをみんなで確認し、そのデータをみんなが持っているということです。

お金の貸し借りをブロックチェーン上で行ったら?
では実際にこうた君とその友達のお金の貸し借りをブロックチェーン上で行ったとき、どうやってみんなで信用を作っていくのか、順を追ってみていきましょう!
みんなでデータを確認する
まず最初に、こうた君が友達にお金を貸すところがスタートです。
夜ご飯代を持ってくるのを忘れた友達は、こうた君に1000円借金をしました。
その瞬間、プール(データが集積される場所)には「こうた君が友達に1000円を貸した」というデータが投げ込まれます。
するとマイナー(データが正しいかどうかを検証する人)が大勢でそのデータの検証をはじめ、合っていればブロックに詰め込んで並べていきます。
これが鎖上に連なっていくので「ブロックチェーン」って言うんです。
ブロックの中にあるデータはいつでも誰でも見ることができるので、こうた君は「こうた君が友達に1000円を貸した」という事実は正しいと証明することができます。
問題はこの後。
こうた君に対して友達がお金を返したかどうかというデータが、後に続くブロックの中に書き込まれているかどうかを見れば、どちらが正しいのかがわかります。
みんなでデータを保有する

データは消えることはありません。
なぜか。
多くの人がブロックチェーンのデータをコピーして自分で持っているからです。
万が一、こうた君が持っていたブロックチェーンのデータがなくなったとしても、他の大勢の人が持っているので、それをコピーさせてもらえれば復活します。
誰もそのデータを改ざんできない
最後に、こうた君の友達がどーーーしてもお金を返したくなくて、魔がさしてしまったとします。
データを改ざんしてしまおう、と。
つまりこうた君に対してお金を返したというデータを付け加えてしまおう、ということです。
しかしこれも無理なのがブロックチェーン!
まずデータを付け加えるのに多くの処理を誰よりも速く行うことが必要です。
マイナー(データが正しいかどうかを検証する人)は、一番最初に検証し終わると報酬としてお金がもらえるので、みんな我こそはと必死になって処理をしています。
こうた君の友達はまず彼らに勝てないでしょう。
また一つのブロックに不正を加えると、それより前、それから後の情報も辻褄が合うように書き換えていかなくてはいけません。
一回でも負けてしまった時点で、不正が感知され、データは元通りに修復されます。
このように、一人の意思で書き換えられるほど甘くないのがブロックチェーンなんです!

Web3やNFT、DAOでどう使われているか
さて、冒頭でブロックチェーン技術はWeb3やNFT、DAOのベースの技術になっているという話をしました。
ここからはブロックチェーンがどのようにWeb3やNFT、DAOと関係しているかについて解説していきます!
まずそれぞれの概念について簡単に表してみます。
・NFT…みんなが価値を信じる物の所有者を証明できる仕組み
・DAO…社長のいない、みんなが平等な会社の形
ブロックチェーン技術は、「みんなで“信用”を作る仕組み」と説明しました。
これらの概念の中で、「信用」が必要になっている部分はどこでしょうか?
Web3
まずはWeb3。
みんながWin-Winになるというのは、サービスを最初のうちから使っているとトークン(お金)がもらえて、サービスの利用者が増えていくとトークンの値段が上がっていくということです。
詳しくは以下の記事をご覧ください!
この場合、トークンへの信用が一番です。
トークンへの信用があることで、ユーザーは新しいWeb3サービスを見つけたときに積極的に使ったり拡散したりするようになります。
一方で、もしサービス提供者が全てのトークンを支配していて、今日からこのトークンは全部俺のものだ!と言ったら今までコツコツサービスを使っていた時間がパーになってしまいます。
そうならないように、トークン自体に信用を持たせ、第三者による改ざんを防ぐ必要があるんです!
NFT
続いてNFT。
NFTってなんぞやという方は以下の記事をご覧ください!
みんなが価値を信じる物の所有者を証明できる仕組み、と言っているくらいなので、所有権への信用が必要です!
誰がアート作品や音楽などを所有しているのかをみんなで証明するためにブロックチェーン技術が使われているということですね。
もし所有権への信用がなければ、所有者を主張する人があちこちに現れ、デジタルデータの売買が成立しなくなります。
DAO
最後にDAOです!
DAOってなんぞやという方は以下の記事へ!
社長のいない、みんなが平等な会社の形を実現するためには、今まで必須だった雇用契約への信用をブロックチェーンで作る必要がありますよね。
どのくらいの仕事量をすればいくらもらえるのかが決まっていて、改ざんできないようになっていることではじめてDAOは成立します。
もし信用がなければ、勝手に人が集まって、勝手に作業を進めていくというDAOの本質は発揮されないでしょう。

ブロックチェーンをもっと詳しく知りたいなら

そんな方はまず、ビットコイン(ブロックチェーンを使ったデジタル通貨)のバイブルと言われている、『マスタリングビットコイン』を読んでみることをお勧めします!!
上記の本は「簡易版」なので、文系だから難しいのは嫌!って言う人に特にお勧めです。
ただ個人的にはブロックチェーンの仕組みは実際にプログラミングを動かしながらじっくり学ぶことも必要だと思っていて、興味のある方は以下の「完全版」を読んでみてほしいです!!
かなり評判も良く、僕も今絶賛読み込み中です!!
マスタリングビットコイン話が濃すぎるwww pic.twitter.com/4TGBq4s6lM
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今後の展望
これから先、ブロックチェーンによってあらゆる情報がオープンになり、偽造・捏造のない安心な世界になっていくと考えられます。
現状、大企業・政府の不自然なお金の動きがあったとしても、間違いなく不正だと言い切ることはできません。
しかしブロックチェーンを使えば、みんなで不正を監視しあうことができます。
トップだけが全ての情報を握り、操作できる世の中から、みんなで情報を持ってみんなで確認しあう世の中へと移行していく、その核となる技術がブロックチェーンなんです!
全体を通して説明してきた通り、ブロックチェーンとは「信用」をみんなで作る仕組みなので、信用を誰かに任せている(銀行など)状態のものは全て置き変わっていく可能性があります。
実際に、経済産業省が出した「ブロックチェーン技術を活用したサービスに関する国内外動向調査」報告書概要によると、このようないろいろな分野に活用されていくと言われています!
ブロックチェーンっていう言葉だけ聞くと、なにそれ難しいとなってしまいそうですが、これからの未来を作っていく基盤となる技術ですので、今後も当メディアで取り上げていきます!
ぜひ一緒に勉強していきましょう!!

① ブロックチェーンとは、「みんなで“信用”を作る仕組み」である
② Web3やNFT、DAOについて語っている人を見つけたら、「ま、結局全部ブロックチェーンの話だよね」とドヤろう!その後丁寧に教えてあげよう!
③ ブロックチェーンについて学ぶために、まずは『マスタリングビットコイン』を読みながら手を動かしてみよう!