メディアが描く、web3.0の今と未来【考察】

現在ロシアとウクライナによる戦争の只中、ロシアではメディアの実質的な報道規制がなされています。

Tiktokは利用が制限され、他にも西側諸国の情報が依然として届きにくい現状。

Bloomberg等の主要メディアも記者活動を一時的に停止しました。

中立的かつ明確な情報は届きにくく、戦時下日本のような虚偽報道あるいは一方的なプロパガンダが連日行われているように感じられます。

これが意味することは、ロシア人全体が客観的判断を行うことのできる状態にないということです。

正確な判断は中立で客観的な情報によってのみ行われます。それができないということは、特に国家の宣伝活動に利用されやすいTV放送のみ視聴している方々が重要な意思決定にミスをしやすいということです。

例えばロシアが今全世界の敵となっていることなど。実際にこのような取材もあり、目に触れる情報が全く異なるために”伝わらない”事例が発生しています。

ではこのような状況下で我々が何をできるのか、あるいは今解決できなくても、次の時代に何を残せるのか。

web3.0という思想をもとに時代が進めば、いつか解決できる課題ではないかと私は思うのです。

結論として、国家に左右されないメディアがあれば解決の足掛かりになると考えます。

そして本記事では現在進捗がどこにあるのか、という点をご紹介したいと思います。

そしてそれは”分散型金融”とも呼ばれているDefiというシステムを足掛かりにすることで達成されると思われるのです。

web3.0理想と現実

Ideal

そもそもweb3.0の思想が何であったかをまずここで明らかにしたいと思います。

web3.0とはそもそも、ブロックチェーン技術による新しいインターネットシステム。より具体的に言えば特定の権威性を持つ国や企業に左右されず、所有情報が各個人にのみ依拠する民主的なインターネットです。非中央集権と捉えても間違いではなく、これが理想形です。

例えばTwitterであれば全てのログが同社に管理されていますよね。Twitter社の求める規約を守って行動し、違反を行なった場合は”Twitter社の所持する規約によって”アカウント停止等の措置が取られます。

しかしweb3.0であれば特定の企業によってアカウントを左右されることはなく、その利用方法は個人が完全に決めることができます。

Built on web3 for web3, Mirror’s robust publishing platform …

mirrorというサービスもあり、これは要するにブログ記事を固有資産化することができるという側面を持ちます。英語で読みにくいと思うのでこれだけ理解していただければ大丈夫です。笑

このサービスは主にブログ等の記事を対象にしたサービスですが、これがSNSや普段用いる情報サイトにまで広がればどうでしょう。

自分の情報はブロックチェーンにより改ざんの難しく、唯一性を保証できる暗号に変換されるために自分所有のものとなります。

よくわからないサイトに個人情報を入力することも、SNSの投稿がサービス終了した場合に全てなくなることもありません。

基本的には、特定の内容の投稿を禁じられることも表示されなくなることもありません。

そして企業や国(仮に管理していた場合?)に届くのは個人が識別できない”暗号”です。その内容を調べることは現在の技術水準でも難しい。

よって、メディアやSNSにおいてもweb3.0の普及した社会では各自が心持ちを自由に投稿し、そして己の信条や「真に誰かが伝えたかった情報」を知ることができるのです。

国家的な検閲もありはせず、さまざまな情報に触れることで客観性を維持しやすくなりません。

Reality

ところで現在の到達レベルはどうなのでしょうか。ここまでweb3.0の理想の1つに触れてきましたが、実際はどの程度まで進んでいるのか。

結論として、ここ最近でむしろ足が遠のいたと言っていいでしょう。

こちらも海外の記事ですが、

Crypto Briefing

The recent user blocks issued to MetaMask and OpenSea users …

タイトルが述べる通りweb3における分散化(理想の実現)は未だ神話に過ぎないと見られる向きがあるのです。

「神話」とはつまり妄想に過ぎないとも意味が近いですね。まだ実現しないだろうと。

このイージーバースを含む多くの情報に触れると順調に進んでいるように見えるのですが、実際には障害があり、その一つが戦争によって顕在化してしまいました。

その具体的な事例として、イラン人のNFTアーティストがopensea(web3.0における重要なNFTマーケット)にて突如アカウントを削除される、という事件があります

前文を日本語に訳すと、

イラン出身のクリエイターやコレクターが、アメリカの禁輸措置の対象国であるイランにいることを理由に、OpenSeaから脱退させられたそうです。

となります。

抽象的に考えると、特定の国家に所属するweb3.0サービスが、敵性国家に対する制裁の実施を受けてアカウントも停止してしまったということです。

中国によるアメリカ産SNSへの対応など考えれば普通にあることとも考えられますが、ときにweb3となれば話は違います。

web3.0の理想がなんであったか思い出してみましょう。「非中央集権的インターネット」です。

そのはずがアメリカ企業のサービスであるopenseaが、国家権力を受けてある国の人間へ制裁措置をかましてしまいました。

Oh no!

ということで、後退してしまっているのです。web3.0の実現においてはよくない流れですね。

他にもアメリカで設立された米国最大級の取引所であるコインベースが、ロシアの人々そして組織団体に関し、25,000もの数にわたるアドレスを凍結してしまいました。

この取り組みが経済制裁に則ったものかどうかは明らかでありませんが、アドレスが使えない以上結果的にweb3.0の世界から締め出されたことと変わりありません。

もちろん他の使用できるサービスを使うことができれば違う話となりますが、この理想の実現からは足が引いていると言って良いでしょう。

これからのweb3.0

この記事を読むと実現は遠い未来の話だと感じられた方もいらっしゃると思いますが、必ずしもそうとは限りません。

その希望の一つが、皆さんご存知ビットコインです。前述のopenseaは主に Ethereumというプラットフォームを利用する外部サービスでしたが、この重要な機能が一部の国や地域で使用不可になり、不便を被ることとなりました。

しかしビットコインはその民主的な地位を守り、今現在もロシアにて取引が続いています。 その是非はともかくですが。

今後もそのバランスを保ち続けることができるかは不明ですが、少なくとも現在では思想的価値が上がることでしょう。

(ちなみにビットコインの開発チームは外部開発に関して慎重な姿勢を見せており、その均衡が破られることはまだないと思われます。)

実際に国家がBTCを制裁対象にすることが難しく、今尚そのせめぎ合いが起きているようです。

そして戻ってメディアの形なども、一部国家や企業レベルから個人がその権利を持つレベルへと変わっていくと予想できます。

先に紹介したmirrorですが、ブログという個人の提案する情報をこれまでとは違う形で紹介されることとなるなど進化が見えます。

情報を平等に受け取ることができれば今後の問題へのアプローチ手段が増えていくでしょう。

十分に備えをして、楽しめるように行動していきたいですね。

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